IMSグループ 医療法人財団 明倫会 明倫会東京大和病院

8:30~17:30 日・祝除く 03-5943-2411

呼吸器内科

特長

肺や気管支など、息を吸ったり吐いたりするのに関わる呼吸器の病気が対象です。呼吸器内科は、ぜん息などのアレルギー疾患、ウイルスや細菌などによるかぜ症候群(上気道炎・感冒)、気管支炎や肺炎などの感染症、肺がんなどの悪性腫瘍、肺気腫・COPD、間質性肺炎、睡眠時無呼吸症候群など多くの領域にまたがる病気や咳、息切れなどの症状を診療する科です。
また、花粉症、ダニアレルギー、アナフィラキシー後のエピペン🄬の処方、各種アレルギーの相談、検査や治療なども行っています。(月曜午後・火曜午後のみ 担当医師:アレルギー専門医 佐藤)
当院では、血液検査、胸部レントゲン検査、胸部CT検査、呼吸機能検査、睡眠評価装置(ポリソムノグラフィ・PSG)等を行い、診療・治療をしています。

多くの病気が含まれる呼吸器疾患は感染症、悪性腫瘍、アレルギーなど幅広い原因で起こり、軽症ですむ疾患から重症になる疾患まであります。
重要なことは適切に検査や診断をして、ひとりひとりに合った治療を見つけていくことです。それができる呼吸器内科専門医として皆様のお役に立てればと考えています。

動いた時の息切れ、3週間以上の長引く咳や痰などの症状がある方は、ぜひご相談ください。

対象となる症状・疾患

咳、息切れ、息苦しさ、いびき、寝ている間に息が止まる、健診などの胸部のレントゲンやCTの異常

かぜ症候群、インフルエンザ、新型コロナ感染症、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、肺結核、肺非結核性抗酸菌症、肺真菌症、ウイルス性肺炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、びまん性汎細気管支炎、気管支喘息、過敏性肺炎、好酸球性肺炎、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症、薬剤性肺炎、線肺臓炎、サルコイドーシス、特発性器質化肺炎、膠原病肺、肺癌、肺良性腫瘍、縦隔腫瘍、胸膜炎、膿胸、胸膜腫瘍、気胸、肺血栓塞栓症、睡眠時無呼吸症候群(SAS)、花粉症、ダニアレルギー性鼻炎、アナフィラキシー後のエピペン管理、食物アレルギー、薬物アレルギー

気管支喘息

夜間から早朝にかけて発作性の息切れ、息苦しさ、ゼーゼー・ヒューヒューという喘鳴(ぜんめい)、咳がみられます。症状は喘息の発作時のみにみられ、発作がおきていない時にはみられないこともあります。発作は気候の変化、ハウスダスト、感冒、疲労、ストレスがきっかけになることが多いです。
重症になると横になれず、会話もできないほど呼吸の状態が悪化します。喘息の治療で重要なことは、症状が軽くても発作を起こさないことです。発作がおきていない時にも吸入薬を使い、発作を予防する、発作がおきる不安を減らす治療を行います。
重症の方には吸入薬だけではなく、生物学的製剤(ファセンラ🄬やデュピクセント🄬など)の注射での治療も行うことがあります。

咳嗽

咳は症状の持続する期間によって3週間以内の急性咳嗽(きゅうせいがいそう)、3週間から8週間までの遷延性咳嗽(せんえんせいがいそう)と8週間以上続く慢性咳嗽(まんせいがいそう)に分けられます。急性咳嗽の多くはウイルスや細菌による感染症ですが、遷延性咳嗽や慢性咳嗽は感染症以外が原因となることが多いです。 br> 具体的には咳喘息、アトピー咳、感染後咳嗽(かんせんごがいそう)、後鼻漏(こうびろう)、逆流性食道炎、薬の副作用などですが、中には肺がん、肺結核など重大な疾患もあります。それぞれ治療の異なるため、適切な診断が重要になります。

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COPD(慢性閉塞性肺疾患)・肺気腫

主にタバコの煙に含まれる有害物質を長期に吸入することで肺が傷み壊れてしまうため気流が制限され、息を吸うことはできるものの、息を吐くことが難しくなっていきます(=肺気腫)。 慢性的に咳、動いたときの息切れ・息苦しさが出現します。傷んだ肺を元に戻すことは難しく、症状を軽くする、生活の質を改善する、悪化を防ぐことが治療の目的になります。呼吸器リハビリテーション、気管支拡張薬、去痰薬、在宅酸素療法などを行います。
非常に多い病気で、日本では約500万人いると推定されていますが、90%の人が診断されていないと言われています。タバコを吸っている(吸っていたことがある)、息切れ・息苦しさが続く、咳や痰が出るなどの症状があれば是非ご相談ください。

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肺炎

発熱、咳、痰、息苦しさが主な症状です。診断は診察、血液検査、画像検査、痰の検査などで行います。細菌性肺炎の場合、痰培養も抗生剤のため重要な検査です。年齢を重ねるほど重症化する危険性があります。なかでも誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)は、飲食物や、口の中の唾液(だえき)、逆流した胃の内容物が気道に入ること(=誤嚥)により発症する肺炎です。
食事を食べているときにむせる誤嚥で起こるのではなく、睡眠時など気づかないうちに誤嚥することが原因になることが多いです。高齢になると、飲み込みが悪くなることから繰り返し誤嚥性肺炎になることがあります。したがって抗菌薬による治療だけでなく、誤嚥を起こさないようにする予防もあわせて行います。

肺結核

感染者の咳とともに吐き出された結核菌は長く空気中を漂います。その空気中の結核菌を他の方が吸うことで肺に感染します(空気感染)。結核菌に感染しても免疫機構が働くため、約90%の感染者は症状が出現することなく生涯を通じて発病しません。しかし、結核菌に感染しても免疫機構が働くため、約90%の感染者は症状が出現することなく生涯を通じて発病しません。結核菌に感染してから長期間経過した後に肺結核を発症する(=既感染発病、二次結核)ことがあります。高齢者に多く、肺結核の大部分がこのパターンです。

肺結核は不治の病ではなく、数種類の内服薬で結核の治癒、残存菌による再発率低下させることができます。専門医が抗結核薬を適切に使用し、耐性菌の増殖を防ぐことも重要です。

人にうつさない状態であれば外来治療が可能ですが、うつす可能性がある状態では、専門の医療機関での入院治療が必要になります。

非結核性抗酸菌症(ひけっかくせいこうさんきんしょう)

非結核性抗酸菌による感染症を総称して非結核性抗酸菌症といい、結核とは異なり人にうつすことはありません。咳、痰、血のまじった痰などの症状が多く、ほとんどが肺病変ですが、まれに肺以外の皮膚病変などを起こすこともあります。非結核性抗酸菌水や土壌などあらゆる場所に広く存在し、結核菌と異なりヒトからヒトへは伝播しないと考えられています。基礎疾患のない中高年女性 に咳、痰、血痰などを呈し、ほとんどが肺病変ですが、皮膚病変などの肺外病変を起こすこともあります。診断にあたっては肺結核との鑑別が重要で、画像検査、痰の検査などで判断します。無症状や軽症の場合は定期的な検査で様子を見ていくこともありますが、症状が目立つ場合などは内服薬での治療を行います。

肺腫瘍(はいしゅよう)

原発性・転移性、良性・悪性などに分かれます。原発性肺腫瘍の多くが悪性の原発性肺癌(げんぱつせいはいがん)です。悪性腫瘍は発育のスピードが速く、転移、再発を起こすため、早期に発見し、治療を行うことが重要です。血がまじった痰、喘鳴(ぜんめい)などですが、早期では無症状のこともあります。肺癌検診などを活用しながら、疑いがあればCT検査や気管支鏡検査などの精密検査を行います。肺癌であっても治療の選択肢は広がっており、ひとりひとりに適した治療を選択することができるようになっています。

当院では他の医療機関と連携して適切な検査や治療が迅速に受けられるようにしています。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

寝ている間にのどなどの上気道が狭くなり、呼吸が弱くなったり止まったりする病気です。太っている人や肥満を持っていると起こしやすい病気ですが、太っていない人も起こしうる病気です。糖尿病や高血圧、心不全、心筋梗塞、脳卒中などと関連しています。

睡眠中のモニター検査で診断し、睡眠中の人工呼吸器の装着(CPAPシーパップ)などで治療していきます。
非常に多い病気で、日本では400万人ほどいるとされていますが、8割以上の人が診断、治療されていません。

当院では、在宅での簡易検査、入院での精密検査とともに、人工呼吸器(CPAP)の導入から維持まで対応しております。
特に以下に当てはまる方は積極的な受診をお勧めします。
・いびきが強い、寝ている間に息が止まっている(と言われたことがある)
・日中に眠気が強い、朝起きた時に頭痛や疲労感がある、不眠、夜間の頻尿。
高血圧、心不全、糖尿病、肥満、就業中の眠気が特に危険な職業(交通・運輸業など)の方

花粉症、ダニアレルギー

日本人の約50%は、スギをはじめとした花粉症による鼻炎症状などがあると言われています。春だけではなく、夏、秋などの季節性の鼻炎症状であったとしても花粉症であることがあります。当院では、検査を含めた診断から、症状を抑える治療である抗アレルギー薬などの内服薬や点鼻薬、点眼薬、最重症の場合に使用する生物学的製剤(ゾレア🄬)の注射での治療とともに、スギ花粉症においては舌下免疫療法も行っています。

舌下免疫療法は、ダニアレルギーによる鼻炎症状の場合にも対応しております。一年間を通しての鼻炎症状がある、夏から秋にかけて症状が悪化する、ダニアレルギーがある、などの場合はぜひご相談ください。

アナフィラキシー後のエピペン🄬継続管理

アナフィラキシーショックを起こした後、自己注射用のエピペン🄬をお持ちの場合で、転居などで新しい通院先を探している方の継続的な処方やご相談にも対応しております。

ワクチン接種

休診・代診

現在、予定されている休診はありません。

外来診療医師

夜間・休日診療のご案内

呼吸器内科

月曜日の午前・午後 / 火曜日と水曜日の午後 のみ診療

  受付時間 診察時間

午前

初診 8:00~11:30 8:30~12:30
再診 8:00~12:00

午後

月 火 水 

初診 13:30~16:00 14:00~17:00
再診 13:30~16:30

 

女性医師
午前

⻑友 禎子

呼吸器・⼀般

午後

佐藤 祐

呼吸器・⼀般

佐藤 祐

呼吸器・一般

長友 禎子

呼吸器・⼀般

午前 午後

⻑友 禎子

呼吸器・⼀般

佐藤 祐

呼吸器・⼀般

午前 午後

佐藤 祐

呼吸器・一般

午前 午後

長友 禎子

呼吸器・⼀般

午前 午後
午前 午後
午前 午後

医師の紹介

医長
長友 禎子 (ながとも ともこ)

丁寧な診察とわかりやすい説明を心掛けております。 お気軽にご相談ください。

専門・得意分野 呼吸器一般
専門医認定 / 資格 日本医師会認定産業医
日本呼吸器学会専門医
日本内科学会認定内科医/総合内科専門医
インフェクションコントロールドクター(ICD)
所属学会 日本内科学会
日本呼吸器学会
日本産業衛生学会

医長
佐藤 祐 (さとう ゆう)

患者さんとよくお話をさせていただき、皆さまの価値観に沿った医療をご提案させていただきたいと思います。

専門・得意分野 呼吸器一般 アレルギー診療(スギ花粉・ダニアレルギーの舌下免疫療法など)
総合内科
専門医認定 / 資格 日本内科学会認定内科医/総合内科専門医
日本呼吸器学会専門医/指導医
日本アレルギー学会専門医 エピペン登録医 アレルゲン免疫療法登録医
日本プライマリ・ケア連合学会認定医/指導医
日本結核病学会結核・抗酸菌症 認定医/指導医
日本呼吸器内視鏡学会専門医/指導医
日本医師会認定産業医
臨床研修指導医
難病指定医
メディカルコントロールドクター
インフェクションコントロールドクター(ICD)
緩和ケア研修会修了
所属学会 日本内科学会
日本呼吸器学会
日本アレルギー学会
日本プライマリ・ケア連合学会
日本結核・非結核性抗酸菌症学会
日本呼吸器内視鏡学会

当院で対応出来ること

検査

レントゲン、CT、呼吸機能検査、睡眠時無呼吸症候群の在宅簡易モニター、1泊2日の入院時ポリソムノグラフィー(PSG)

治療

  • 一般的な呼吸器診療に加え、重症喘息などに対して生物学的製剤を対応しています。
  • 在宅睡眠時無呼吸症候群に対するCPAP治療も行っています。
  • 舌下免疫療法(ダニ・スギ)も行います。

転院、入院の相談も受けています。患者様の紹介は地域医療連携室03-5943-2424までご連絡ください。

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