採用情報RECRUITING INFORMATION
当院で働いてみませんか?
学べる環境・設備・技術が揃っています。
当部門は創の小さな手術(低侵襲手術)に特に重点をおいて治療を行っております。日本産科婦人科内視鏡学会における厳しい審査認定を受けた腹腔鏡技術認定医が6名、子宮鏡技術認定医が5名、ロボット手術技術認定医が1名常勤医として在籍しており、子宮および卵巣の良性疾患に対して幅広く腹腔鏡・子宮鏡手術に対応しています。高度な専門技術を駆使して創の小さな手術を行うことで、術後の痛みの軽減や、入院期間の短縮など仕事や家庭、育児に忙しい女性の身体と心の負担を最小限にし、なるべく早く日常生活に戻れることを目指します。
当院では子宮内膜症や子宮筋腫・子宮腺筋症、卵巣嚢腫などの子宮・卵巣良性疾患ならびに骨盤臓器脱に対して幅広く腹腔鏡手術に対応しています。(それぞれの術式に関しましては各疾患の項目をご参照ください)。
日本産科婦人科内視鏡学会腹腔鏡技術認定医が6名在籍しており、他院で開腹手術を提案された場合でも当院にて腹腔鏡下手術で対応できる場合もありますので、低侵襲手術をご希望の場合は一度ご相談ください。
しかしながら、病気の状態によっては腹腔鏡手術が難しい場合や適切で無いと判断する場合もあり、その際には開腹手術をお勧めします。また当院では婦人科悪性腫瘍には対応しておりませんので、診断がつきましたら高次医療機関へご紹介とさせていただきます。
当院では子宮鏡手術にも力を入れております。日本産科婦人科内視鏡学会子宮鏡技術認定医が5名在籍し、2020年度の統計では子宮内膜ポリープに対する子宮鏡下手術の件数が全国で1位となりました。
子宮鏡手術の適応となる疾患は、子宮内膜ポリープや子宮粘膜下筋腫が主ですが、子宮の中の空間の癒着(ひっつき)をとる場合や避妊リングなどを取り除く場合にも子宮鏡手術を行うことがあります。
当院では不妊専門機関からも多数の患者様をご紹介いただいており、その後の妊娠率向上を目指し、できるだけ子宮にダメージを与えないように配慮して手術を行っております。
なお病気の状態によっては経過観察(対症療法)や腹腔鏡手術など別の治療方法を勧める場合もございますので、詳しくは担当医とご相談ください。
3~15mm程度の小さな穴をお腹に3~4カ所開けてお腹を二酸化炭素で膨らませて空間を作ります。おへそからスコープと呼ばれる細いカメラをお腹の中に挿入し、モニターに映して細長い専用の手術器具(鉗子)を使って手術を行います。
実際には図のようにおへそと下腹部に2~3カ所小さな穴をあけて手術を行います。
腹腔鏡下手術は、これまで主流となっていたお腹を大きく切る開腹手術と比較して一つ一つの創が小さいため、創が目立ちにくく、術後の痛みが少ないのが特徴です。そのため比較的術後の回復が早く、開腹手術より入院期間が短縮され社会復帰も早くできる利点があります。
また大きな筋腫や数の多い筋腫、大きな卵巣嚢腫や術前に癒着が強いと考えられる場合などにおきましては、恥骨より少し上側に2.5~5㎝程度の小切開を加え、低侵襲を保ちつつ開腹手術に近い手術が行える腹腔鏡補助下手術を行うなど患者様一人一人の病状にあった多彩な術式に対応しております。術式の選択につきましては、患者様のニーズやライフステージによっても異なりますのでお気軽に担当医にご相談ください。
当院では従来の腹腔鏡手術だけでなく、ロボット支援下腹腔鏡手術や腟を利用してお腹を切らずに腹腔鏡手術を行う術式(vNOTES)も行っております。
それぞれの手術におきましては適応などが限られておりますので主治医にご相談ください。
8~12mmの小さな穴をお腹に4~5カ所開けて行う腹腔鏡手術であり、鉗子操作は術者が術野外からコントローラーで行います。
ロボット支援下手術は通常の腹腔鏡下手術に比べ、人間の手よりも自由度が高く、かつ手ぶれのない鉗子操作によって、より精緻な手術が可能となります。
当院では、現在保険適応となっているロボット支援下腹腔鏡手術のうち、子宮全摘術および仙骨腟固定術を行っております。
お腹を切らない腹腔鏡手術のことで、腟の中に柔らかい専用の器具(GelPOINT V-Path)を挿入し腹腔鏡手術で用いるカメラや手術器具(鉗子)をすべて腟から挿入して手術を行います。従来の腹腔鏡手術は開腹手術に比べてお腹の創が小さく侵襲の少ない手術といわれておりますが、vNOTESではお腹に創がつかないため美容面でも優れており、また従来の腹腔鏡手術より低侵襲となるため術後の痛みが軽くより早期の社会復帰が可能です。
当院では子宮筋腫や骨盤性器脱に対する子宮全摘出術および卵巣嚢腫に対する子宮付属器切除術に対してvNOTESを行っておりますが、腫瘍の大きさや手術歴、分娩歴の有無などによって適応となるか判断します。詳しくは、主治医にご相談ください。
手術治療の方針が決まってから約1~2か月程度で入院治療が可能です。
術前に病気の部分を小さくするために偽閉経療法などを行う場合は、2~4か月程度(最大6か月)お薬を投与した後に手術を行う場合もあります。
病気の状態を把握するためのMRI検査など必要な検査を行い、治療方針を決定します。手術の方針が決まったら、外来で術前検査(採血・レントゲン・心電図・肺活量検査)を受けて頂き、手術の具体的な説明を行います。
手術の前日に入院し、麻酔科受診や下剤の内服、おへそをきれいにする処置を行います。入院期間は通常卵巣の手術では4-5日間、子宮の手術では5~6日間程度ですが、患者様の体調によって異なる場合があります。
通常退院後1週間程度で社会復帰が可能となります。
手術の際に摘出した病変を病理検査に提出します。退院から1~2週間後に外来を受診して頂き、病理結果を説明します。病理検査の結果が術前の診断と異なる場合や万が一悪性と診断された場合は追加治療が必要になることがあります。
腟から子宮の入口を通って子宮の中に細いカメラを挿入し、生理食塩水で子宮内を膨らませて空間を作ります。子宮の内側にある病変をモニターで確認しながら、カメラの先端に取り付けた電気メスを使用して取り除く手術です。
手術時間は通常子宮内膜ポリープの場合は10~20分程度、子宮粘膜下筋腫の場合は30分~1時間程度で終わります。
お腹に創がつかないため、痛みがほとんどなく術後数時間で歩くことができます。入院期間は2〜3日と腹腔鏡下手術よりさらに短く、通常は退院翌日から仕事や家事を行うことが可能です。
手術治療の方針が決まってから数週間~1か月程度で入院治療が可能です。
月経周期によっても入院のタイミングが変わります。月経開始後から手術までの間、子宮の中を見やすい状態に保つためホルモン剤を使用することがあります。
病気の状態を把握するため子宮鏡検査を行い、子宮鏡下手術の適応かどうかを判断します。MRI検査を行うこともあります。手術の方針が決まったら、外来で術前検査(採血・レントゲン・心電図・肺活量検査)を受けて頂き、手術の具体的な説明を行います。
手術の前日あるいは当日に入院し、カメラをスムーズに挿入できるよう子宮の入り口を広げる処置(子宮頸管拡張)を行います。
入院期間は通常2日ですが、患者様の体調によって異なる場合があります。
通常退院後すぐに社会復帰が可能となります。
手術の際に摘出した病変を病理検査に提出します。退院から1~2週間後に外来を受診して頂き、病理結果を説明します。病理検査の結果が術前の診断と異なる場合や万が一悪性と診断された場合は追加治療が必要になることがあります。
腹腔鏡下手術、子宮鏡下手術ともに全身麻酔で手術を行います。麻酔中は麻酔科医が患者様の全身状態を管理します。
麻酔に関する詳しい説明は、手術の前に麻酔科外来にて麻酔科医より説明がありますので、不安な点などがございましたら、その際にご相談ください。