学会・研修
第7回日本子宮鏡研究会学術講演会が2024年2月17日、18日に名古屋のウインクあいちで開催されました。
子宮鏡手術は子宮腔の中に子宮鏡という内視鏡を挿入してポリープや筋腫の切除を行うもので、お腹に全く傷が残らない上に痛みがほとんどない、といった大きな特長があります。
近年、子宮鏡の細経化や、電気メスを用いないで筋腫やポリープを切除できる全く新しいコンセプトからなる子宮鏡システムの開発が進み、安全性が高まり外来手術の可能性が広がるなど、この分野は急速に発展してきました。
そのため、本学術集会もまだ7回目と歴史の浅い研究会ですが、過去にない多くの参加者で賑わっていました。明理会東京大和病院は子宮内膜ポリープ切除術の施行数が全国一であることから、今回も当院の婦人科医森本、福岡、明樂の3名が参加してきました。
学術講演会はこれまで同様に数多くの一般演題、ワークショップ、ハンズオンセミナーが組まれていましたが、特に印象的だったのが、外来で行う(手術室で行わず)子宮鏡の技術認定制度の発足と、電気メスを用いないデバイスによる手技への保険収載決定の報告でした。
これにより今後この分野がさらに発展していくことが予想され、我々も本格的に導入を検討していく必要性を感じました。
さて、学会のもうひとつの楽しみは、同じフィールドで研鑽しあう学会の仲間達との交流です。
今回も総勢8名で学会終了後に1時間半かけて岐阜の山奥まで出掛け、猪や鹿、鴨といったジビエ料理とワインを堪能してきました。
ここは名古屋で学会がある度に仲間と誘い合って訪問するところで、余韻に浸りながら4時間かけて帰京しました。
また機会があれば是非再訪したいと思います。