女性の一生をケアする婦人科医
子宮内膜症は主に20代から35歳くらいで発症し、妊娠中や閉経後に発症することは稀です。月経がある女性に見られる病気であるため、月経の回数が多いほど子宮内膜症のリスクが高まります。
子宮内膜症の患者数が近年増加している一因として、晩婚化や少子化に伴う女性のライフスタイルの変化が考えられます。
子宮内膜症には遺伝的要因も関わっているとされています。ゲノムワイド解析により、子宮内膜症の発症と関連があると考えられる遺伝子が特定され、その機能が今後さらに解明されることにより、新たな治療法の開発につながる可能性があります。
子宮内膜症と遺伝の関係はまだ完全には解明されていませんが、遺伝的な要因を考慮に入れることは早期発見につながります。母親や姉妹が子宮内膜症であったり、生理痛が次第に悪化してきたり、不妊症が見られる場合などは、早めに婦人科を受診することを推奨します。