産婦人科医 明樂重夫 公式サイト 明理会 東京大和病院

明樂 重夫について

明樂重夫の産婦人科医としてのキャリアは1983年にスタートした ──

内分泌基礎研究のための大学院進学を経て生殖医学を専攻、排卵誘発の基礎と臨床をメインテーマとしていく中で、観察を目的とした腹腔鏡に出合う。90年代に同世代外科医による腹腔鏡手術を間近で目撃、婦人科での腹腔鏡手術確立を心に誓い、その後は高度生殖医療と腹腔鏡手術手技開発に尽力していく。

安全性向上への取り組みと功績

腹腔鏡手術は、低侵襲というメリットの一方、さまざまな制限下で行われることにより、「技術が困難で特有の合併症が起こりうる」というデメリットも存在する。
その課題解決のために学会ではさまざまな教育トレーニングプログラムや技術認定制度の確立、ガイドラインの制定が行われ、明樂自身もそのすべての事業に学会幹事・理事として参画。特に内視鏡手術ガイドライン制定には、熱量を持って取り組んできた。従来のエビデンスからの視点のみならず、患者さんの好みや利益・不利益などの新しい角度での視点も加味して推奨度を決める方式を導入するなど、委員長として改訂に向け積極的に活動している。
内視鏡手術手技開発は婦人科にとどまらず、外科領域にもさまざまな影響を与え、先進医療や保険収載へと発展した手技(術式)もある。婦人科における手技では、日本産科婦人科内視鏡学会での明樂による報告が、学会賞を受賞するにいたっている。

「骨盤臓器脱と子宮内膜症治療の進化」
明樂が開発に携わった革新的手術法

中でも注目すべきは、明樂が重点的に取り組んできた骨盤臓器脱に対する腹腔鏡下仙骨腟固定術である。開腹術に比べ低侵襲であることはもとより、すべてのタイプの骨盤臓器脱に対応できる術式であり、先進医療認可から保険収載、全国へと広がり、現在はロボット支援下手術へと進化を続けている。 そしてもう一つ、明樂がライフワークとしている子宮内膜症における腹腔鏡下深部病巣除去術の開発にも、深く関わってきた。当術式は海外でも高く評価され、世界5か国での招聘講演を行っている。この流れを受け、2001年9月に国内外の主要学会を同時主催し、内視鏡手術の先進性の追求と安全確実な手技の普及に努めてきた。今後はロボット支援下手術の展開を見据えているところである。

「女性の生涯健康を守る」
明樂の「すべては患者さんのために」の想いと献身

明樂にはまた「女性たちが長い人生をいかに豊かに幸福に生きていけるか、そのために自らの存在意義がある」との思いがある。例えば「月経困難症に対する治療を早期に行うことは、子宮内膜症の発症を予防し、その女性の人生を豊かなものにする可能性がある」という考えもその一つだ。思春期から更年期まで、ライフステージやライフプラン、要望に応じたいわばテーラーメイド的な治療を行うため、2023年4月に明理会東京大和病院の院長に就任してまもなく女性医療センターを立ち上げた。地域や社会において女性が活躍できる世の中を支えるべく、「All for the patient」(すべては患者さんのために)のポリシーを胸に秘め今日も奮闘している。

明樂重夫メッセージ

1人でも多くの女性に健康を

私はこれまで婦人科内視鏡手術における新規術式の開発やガイドライン作成、若手医師の育成に尽力してまいりました。そして、その成果を日本やアジアを中心として世界に広めてまいりました。

どんな最新の治療法でも、私ひとりでは施せる患者さんの数は限られてしまいますが、それを学会で広く詳細に伝えること、ガイドラインを通して全国津々浦々まで標準化すること、そして安全で高い技術を持った医師を増やすことこそが、今後、治療を必要とするより多くの方々を救うことにつながると考えているからです。

もちろん、そのためには自身の技術や知識を向上させるため、常に意識して世界中から最新の知見を収集し、日々研鑽、情報発信という気持ちを忘れず、これからも成長し続ける明樂重夫でありたいと思っています。

私の歩みが1人でも多くの女性の健康増進につながり、誰かを笑顔にできることを願っております。

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