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学べる環境・設備・技術が揃っています。
腎癌や腎盂癌、尿管癌、腎盂形成術などは腹腔鏡手術を積極的に行い低侵襲手術に努め、早期社会復帰をめざしています。
また前立腺癌に対して行う前立腺全摘除術では、術後の「尿失禁」「性機能障害(勃起不全)」が問題となりますが、ロボット手術はこれらを低減させるのに威力を発揮します。遠近感を有した三次元視野、10倍の拡大視野で、神経・血管等の確認がよりしやすくなりました。また高い自由度の関節機能を有する鉗子で、手ぶれ防止機能も備え、より精緻な手術操作が可能です。従来の開腹手術と比較して格段に出血量が少なく、術後疼痛が軽微で、低侵襲性・確実性・機能性を飛躍的に向上させます。
ダヴィンチは前立腺癌手術の先進治療として導入されています。前立腺癌は、日本では急激に増加してきており、この45年間で死亡率は8倍程度増加し、今後さらに増加すると推定されており、最も増え方の激しい「がん」といわれています。前立腺癌はほかの臓器癌と比べ、ゆっくりと進行するため、早期に発見できれば治りやすい癌だとも言えますが、初期の自覚症状がほとんどないため、発見が遅れることもあります。進行すると最終的には骨やほかの臓器にまで転移することがあるため、早期に発見し、適切な治療を行うことが大切になります。
当院では、2011年9月より低侵襲治療の最新鋭として手術支援ロボットda Vinci(ダヴィンチ)を導入しました。傷が小さいために術後疼痛の軽減ならびに入院期間の短縮、尿失禁の減少や症例によっては勃起不全の改善にも貢献できるものと考えています。当院では開腹前立腺全摘除術の入院期間が約10日間でしたが、ダヴィンチ導入により、約8~9日間に短縮されました。
ダヴィンチとは、腹腔鏡手術を支援する、内視鏡下手術支援ロボットです。
現在、前立腺がん全摘出手術には開腹手術と腹腔鏡手術がありますが、これらの手術の良い所を併せたのがこのダヴィンチのロボット手術だといえるでしょう。また、海外でも積極的に導入されており、アメリカでは前立腺全摘出手術の約8割が手術用ロボットを使ったロボット手術になっています。
術者は操作ボックスに座り、内視鏡による3次元画像を見ながらロボットアームを操作。
手術器具を釣りつけたアームと内視鏡を腹部にあけたアナに挿入し手術を行う。
10倍のデジタルズームで細かい血管の確認と神経の温存が容易カメラを近づけなくてもズームができ、体内を鮮明に立体画像で見ることができる。
低侵襲性手術 | 出血量を最小限に抑え、切開創が小さいため患部の痛みが軽減 |
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確実性 | 拡大視野のため、がん細胞など全て取り除く確率がアップし根治性が高い |
機能性 | 術後の「尿失禁」や性機能障害(勃起不全)を低減 |
従来の手術と比較して低侵襲性、確実性、機能性を飛躍的に向上させるため、術後の「尿失禁」「勃起障害」を最小限にすることができます。
70歳以上(一般所得)の方の自己負担限度額は44,000円となります。
腹腔鏡手術とは、腹部に小さな傷を数ヶ所開けて、そこからカメラを入れモニターに写し出し、手術器具をお腹の中に入れて手術を行う方法です。
手術内容は、大きくは開腹の手術と同じですが、腹部を大きく切開しないので、体に対する負担が少ない、術後の痛みが軽い、通常の生活への回復が早い等の利点があります。また見た目の傷も小さくなります。(図参照)
当院では、良性副腎腫瘍や腎癌、腎孟癌に対する手術を中心に行っておりますが、腹腔鏡手術の特徴を十分に生かすことのできる症例に対しては積極的に腹腔鏡手術での手術を行っていこうと考えております。
尚、前立腺癌については、開腹手術に比べて明らかなデメリットは今のところないと私たちは考えており、当科では採用しておりません。
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カメラを使って体の奥深い部分まで良く観察できます。拡大視野で手術が行われるため、開腹手術と比べてより繊細な手術が可能であるなどメリットが大きい方法です。(写真参照)
入院総費用も開腹手術よりも低コストで可能です。
つまり、体に優しい手術と言えます。
詳細は、担当医師、もしくは看護師までお尋ねください。