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学べる環境・設備・技術が揃っています。
尿路結石は、腎臓や尿管にできる硬い塊(結石)であり、強い痛みや排尿トラブルを引き起こすことがあります。当院では、内視鏡を用いた手術(TUL・PNL・ECIRS)を行い、患者様の状態に応じた最適な治療を提供しています。
TULは、全身麻酔または硬膜外麻酔の下で内視鏡(尿管鏡)を尿道から挿入し、直接結石を観察しながらレーザーを用いて結石を破砕・摘出する手術方法です。早期に結石フリーを目指すことができるのが特徴です。
内視鏡技術の向上により、硬性尿管鏡だけでなく軟性尿管鏡を用いることで、尿管結石のみならず腎臓結石にも対応が可能となり、結石の硬さに関わらず破砕することができます。当院では通常2cmまでの結石を対象としております。
約2~4日の入院を予定しております。
軟性内視鏡
硬性内視鏡
PNLは、直径2cm以上の大きな結石や腎盂内を埋め尽くすサンゴ状結石に対する治療法として選択されます。体外衝撃波(ESWL)や経尿道的手術(TUL)では、1回の治療で結石フリー状態を得ることが難しい場合に適応されます。
本術式では、全身麻酔下に背中から小さな穴を開け、腎臓までのルート(腎ろう)を作成し、そこから内視鏡を挿入し、レーザーなどの砕石装置を用いて結石を破砕し、体外に摘出します。当院では従来よりも細いルートを用いたPNL(ミニパーク mini-PERC)も施行しております。
約3~7日の入院を予定しております。
パークティニアスネフロスコープ
ルミナス パルス 120H
経皮的手術(PNL)と経尿道的手術(TUL)を組み合わせた治療法がECIRSです。それぞれの長所を生かしつつ短所を補うことができます。この術式では、2つの内視鏡を用いるため、巨大な尿路結石や珊瑚状結石に対しても、1回の治療で結石を除去できる可能性が高くなります。
ほぼすべての結石に対して治療の適応を検討できますが、結石の種類や患者の状態によっては他の治療法が適する場合もあり、医師が総合的に判断します。また、視認できる範囲が広がることで、出血量を抑えられ、合併症の予防効果も向上します。
約3~7日の入院を予定しております。
対象の大きさ | 術法 | 入院期間 | |
---|---|---|---|
TUL | 直径2㎝未満 | 曲がる内視鏡(尿管鏡)を尿道から挿入し、直接結石を観察し、レーザーを用いて結石を破砕し、体外に結石を摘出します。 | 約2~4泊の入院 |
PNL | 直径2㎝以上 | 背中に小さな穴を開け、腎臓までルート(腎ろう)を作成し、ここから内視鏡を挿入し、レーザー等の砕石装置を用いて結石を砕いたのち、体外に摘出します | 約3~7泊の入院 |
ECIRS | 直径2㎝以上 | TULとPNLのふたつの術式を同時に行う手術方法です | 約3~7泊の入院 |
尿路結石の再発率は3年で30%、5年で50%と年数が経つにつれ高くなっていく傾向にあります。再発を防ぐためには、生活習慣の改善が大切です。特に、食事・水分摂取・運動を適切に管理することで、尿路結石のリスクを低減できます。
シュウ酸を多く含む食品の摂取を控える
ほうれん草、紅茶、チョコレートなどにはシュウ酸が多く含まれており、過剰に摂取すると結石ができやすくなるため注意が必要です。
カルシウムを適量摂る
乳製品や小魚にはカルシウムが豊富に含まれており、適量摂取することでシュウ酸の吸収を抑えることができます。
クエン酸を含む食品を積極的に取り入れる
レモンやグレープフルーツなどの柑橘類に含まれるクエン酸には尿の酸性化を防ぐ効果があり、結石の形成を抑制する働きがあります。